2019年はどんな年になるだろうか
平成の30年が終わり新しい元号になる
東京オリンピックの前年で準備の最終段階
東京のインフラが一気に整備されるだろう
アメリカの貿易不均衡是正のため日本の輸出が減らされ
為替は円高に振れる
国内物価は輸入品の値下げで下がりデフレ脱却は出来ない
株価は大幅に下落する
オリンピック後の需要減の調整もあり地価の下落も起こる
ベーシックインカムが真剣に議論される
経済面では旧来型の基盤はかなり崩れて行く
AIの進化と普及がますます進行し
産業構造の変化が起きていく
農業、工業に続いてホワイトカラーの分野が自動化する
人的対応が当たり前だったサービス業分野にも無人化が進む
B to CのCの部分のロボット化が話題になるが
実際にはバックオフィスでのロボット化が加速度的に進行すると思う
人的に入力したり対応していたことが、
プログラムされたコンピューターが対処する
自動化されたAIは圧倒的に早く正確に24時間対処するので
人の労働で対抗できるはずもない
田植えを人間がやるより田植機があっという間にやってしまう
ツルハシとシャベルで穴を掘り荷車で土砂を運ぶより
ショベルカーが削りダンプカーで運んだほうがはるかに早い
その現象がホワイトカラーの分野で一気に進む
しかしそのためにやるべきこともたくさん発生する
人的作業の業務を分解してシステム化するために要件定義を整理する
それをプログラム化し実行レベルで調整する
このシステム化のプロセスは日本人は最も苦手としている分野である
現状を変えたがらない現場や業務の本質が見えていない管理職の無言の抵抗が発生する
業務改善を実施するときに日常茶飯事で起きる現象である
しかもこの自動化には人事的なリストラが伴うので尚更強い抵抗があるだろう
トップが本気で自動化に取り組まないとあっという間に取り残されてしまう
事務作業の自動化システム導入の上流工程を強力に推し進めるトップマネジメントが存在する組織だけが生き残る
手で田植えした方がいいと思うならそれでもいいが
グローバルな競争には対応しようがない
もちろん機械化や自動化が全ていいと思っているわけではない
しかし低コストで正確で熟練が不要なシステムがあるのに利用しないなら
それを使用しないことで生み出せる付加価値が必要だろう
棚田には大型の田植機が使えないから手植えをするんだというならやって下さい。
特別美味しい高価なお米ができるなら生き残れるが特徴のない普通のお米なら経営は厳しい。
もちろん綺麗な景観や循環型農業の環境保全としての価値があるかもしれない、
しかしそれはお米の生産とは別の付加価値である
イチゴの生産農家とイチゴ積み体験食べ放題の観光農園が本質的に立ち位置が違うのと同様である
話を戻すと、導入変革期は試行錯誤や戸惑いがあるだろうが、その先には画期的な生産性と利便性が生まれることは火を見るより明らかである
アメリカで自動運転が実現したらトラックドライバーが失業することは誰もが理解できる
しかしそれだけではない。
長距離を走り途中で食事をするドライブインレストランが不要になる。
長距離で途中で宿泊するホテルも不要になる。
つまりトラックは今までと同じ台数が国中を走っていても、
それに伴いドライバーが消費していた産業が全て壊滅するのである。
このような「風が吹けば桶屋が儲かる」の逆の連鎖がホワイトカラーの分野で発生する
うちの業界は特殊だから大丈夫だ!は、まず通用しないだろう。
しかも専門的で高度な知識を必要とされていた分野で劇的に起こることが今までの変革とは違うのかもしれない。
医者がいらない、弁護士いらない、税理士いらないが状況が起こる。
難易度の高い専門教育と国家試験を勝ち抜いてきたエリートと思われている分野である。
しかし客観的に見てみれば当たり前の話である。
高度で専門的な知識はコンピューターが一番得意な分野。
過去の判例を瞬時に分析し裁判で勝つか負けるか判断し
勝てるなら自動的に訴訟の書類を作成し手続きを進める。
勝ち目が無ければ示談や逃げを打ち訴訟回避する
精密検査の画像解析し病状を個人の経験を超えて診断し対応法を自動でアウトプットする
日常の行動から経費伝票を起こすことなく記入し帳簿を作る。
営業が客先にスイカを使って移動すれば自動で交通費勘定が発生し記帳され、
給料日には立て替え交通費として給料に加算される。
こんなことはプログラムされたシステムならなんの問題もなく行える。
もちろん専門家が一人も要らないと言ってるのではない。
これらのシステムが出来ても最終的な決裁や判断は優秀な専門家が行う
つまり全ての分野で一部の優秀な人がいればその他大勢はいなくても対応できるということ
自動化が対応できない分野はほとんど無いと思うが、
機械化するより人間がやった方がコストが安い場合ぐらいである。
自動化するとお金がかかるから人間にやらせとけという仕事になる。
辛辣な表現をすれば「機械化する価値ないから人間にでもやらせとけ」という分野は引き続き人間対応。皮肉な話である。
人間の労働はロボットより下位に位置してしまうのである。